栄養士が働く場所を考えた時に、病院を挙げる人も多いでしょう。病院での食事は、患者さんの病状や病態と直結します。そのため病院で働く栄養士は、命と直接関わることができるため、やりがいを感じやすいのではないでしょうか。その分、精神的負荷も感じやすいため、そのことも考慮し職場選びをしましょう。病院で働く栄養士の仕事の一つに、栄養指導があります。基本的には、入院患者さんと外来患者さんの指導が主な業務。入院患者さんには、医師の指示のもと、その患者さんに適した病院食を準備します。また、退院後の食事指導も大事な役割です。密なコミュニケーションを取れるため、その時に気付いた患者さんの変化など、細かいところも医師や看護師に報告しましょう。チームで働き、役に立つことはやりがいにつながるはずです。外来患者さんにも、治療や改善の一環として、栄養指導を行うことがあります。例えば糖尿病や肥満など、「食」が大きく関わってくる病気は多いもの。そういった病気に対する予防や治療の一つとして、栄養指導はとても重要になります。
このように患者さんに合わせた指導や調理は大事です。しかし、食事を通して心のケアをすることも栄養士の役割として求められることも。毎日辛い病気と戦っている患者さんもいます。そのような患者さんの心のよりどころを作ることも、食事を通してできるのではないでしょうか。ひなまつりやクリスマスなど、イベント時に楽しい料理が提供されることもあるようです。このように栄養士の役割は、縁の下の力持ちのポジションで病院を支える仕事をしています。